コンフォール茅ヶ崎浜見平

2015年/神奈川
施主:独立行政法人都市再生機構

相模湾の程近くに位置する浜見平団地が1期(2011年、2013年)を経て2期エリアが竣工した。昭和39年に建設された当団地は全体で約23ha、住戸数3300戸以上と大規模であり、順次建て替えが進行中である。照明計画は廊下を含む建物共用部、ランドスケープを対象としている。屋内外共用部を一体的に捉え、海辺という地域性を活かすことを主題とし、各期ごとの特徴を活かしつつ全体としてまとまるよう計画に臨んだ。建物共用廊下の光は内側へ向け間接的な照明とし、周辺からの見え方に配慮している。船舶で使用されるマリンライトの採用や、遊歩道の青や白色の点の光が海辺との繋がりをイメージさせる。また波をモチーフにした特注スタンドを内外のベンチ脇にしつらえることで、プライベートな雰囲気をつくるやわらかい光を連続して展開させている。多くの団地が老朽化の問題に直面しリニューアルの在り方が問われる中、日没後の住環境の在り方を決めるライティングデザインはその地域性や特徴を活かし、魅力を高めるものでありたい。

Comfor Chigasaki Hamamidaira

Condominium 2015/Kanagawa
Client: Urban Renaissance Agency





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