ひかりのブログ、ひかりの語らい
7月 20th, 2011

デンマークその5:エリアソンとルイスポールセンの光

住まいの明かり、大型建築の光の扱い方、自然光の移ろいなど今回は実に多様な光を見ることができました。オラファー・エリアソン(デンマーク生まれのアイスランド人アーティスト)のライティングオブジェもそのひとつです。デンマーク国内にもいくつか作品があるようですが、NEW OPERA HOUSEのメインアトリウムには巨大な球形のアートワークがありました。昨年、金沢で開催された展覧会も観ましたが、それとは異なる氏の建築空間での光を見ることができました。

総じて北欧での照明の歴史とその厚みを改めて再確認するいい機会にもなりました。ひとつの光源を制御すること、人に近い明かりを求めること、陰影や濃淡こそ魅力的であること、タイムレスであること、厳しい風雨に堪えることなど、照明をつくり、使うことの価値を今回ご厄介になったルイスポールセンのショールームやさまざまな事例で再認識することができました。そのフィロソフィーはポール・ヘニングセンをはじめとした先導的デザイナーの明かりに対する飽くなき探究心に礎があることも実感したひとつです。

 

 

 

7月 12th, 2011

デンマークその4:チボリの夜/ヘネの夜

この2つの場所のそれぞれの夜の光は人々の生活の両極を見せてくれています。昼の時間が長くなると戸外での活動が楽しさを増します。Tivoli Gardenは子供から老人までが昼夜を問わず憩うことができる場であり、とりわけ夜の時間は格別のようで、そこではもちろん光が主役です。大小さまざまな無数の光が公園全体を満たし人々を惹きつけます。明かりは安全や安心を得る以上に人々が集い心躍らせるかけがえのない存在です。

別の日に訪れたヘネはコペンハーゲンから遠く離れたユトランド半島西海岸にあります。幹線道路から曲がったとたんに景色が一変するほど、厳しい自然を感じる海沿いの地にHenne Molle A Bade Hotelは位置しています。そしてここの夜も格別です。夕暮れ時、ゆったりとした自然光の移ろいの中に小さな明かりが灯ります。それは人の営みに明かりが必要なことをあらためて教えてくれます。

 

左:チボリガーデン 右:バーデホテル

 

 

 

 

 

 

 

7月 3rd, 2011

デンマークその3:ヤコブセンとウッツォンの建築

ヤコブセンArne Jacobsen とウッツォンJorn Utzonは建築の専門家ならずとも知っているデンマークのビックネームですね。ヤコブセンはデンマークナショナル銀行、SASロイヤルホテルなどの象徴的な仕事を遺し、ウッツォンはシドニーオペラハウスの設計者として広く知られています。今回、ラッキーにもその両者の建築をじっくり見ることができました。

デンマークナショナル銀行の室内写真を撮ることができませんでしたが、エントランスロビーの高い吹抜け空間は圧巻でした。いく筋ものサイドスリットから差し込む自然光はまさに光の造形です。ウッツォンのバウスヴェア教会は天井に回る柔らかな自然光と連なる白熱電球のコンビネーションが相乗効果を生み、どちらの光も生活に欠かせない大切な光であることを教えてくれています。

 

左:ナショナル銀行外観 右:バウスヴェア教会内観

 

 

 

This work is licensed under GPL - 2009 | Powered by Wordpress using the theme aav1