団地のリニューアルと光

茅ヶ崎市にある浜見平団地が1期に引き続き、2期工区が竣工しました。
昭和39年に建設された当団地は敷地全体で約23ha、住戸数3300戸以上と
非常に大きい団地のため、部分的にリニューアルが行われています。
どちらもランドスケープ/住棟共用部のライティングをTLOにて担当させて頂きました。

敷地が広く住棟間に十分なスペースがあるため、敷地全体でひとつの団地である意識が生まれるよう、
ランドスケープと建築を一体的に捉えたデザインを目指しています。

内外のベンチ脇に共通した特注フロアスタンドを据え、やわらかい光が一体感と連続性をつくります。
またこのスタンドは波をモチーフにデザインをしており、その他に円弧を活かした青色や白色の
インジケータの光、 マリンライトの採用などで海辺であることを感じさせます。
積層する共用廊下の光は配光を内側に向け、屋外からの見え方に配慮しています。

…などなど。所々に工夫を凝らしています。

多くの団地が老朽化の問題を抱え、リニューアルの在り方が問われています。
光の所作は日没後の団地の在り方を決めることになります。
ライティングデザインはその地域性や特徴を活かし、魅力を高めるものでありたいです。

 

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南雲祐人

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