看護協会研修センター

埼玉県看護協会研修センター(設計・施工:鹿島建設)がこの度竣工を迎え、先日関係者間の見学会に参加してきました。白を基調とした柔らかくも気品がある建築です。2F建ての建物に豊かなシークエンスが織り込まれた空間構成になっています。入口を抜けると曲線カウンターに迎えられ、(写真1)視線の先に緑を捉えながらゆったりと歩を進めます。左手に力強い壁が目にとまり身体の向きを変えると、交流スペースとなる大階段が現れます。空に向かって階段を昇っていくと、(写真2)大講義室へと導く曲線壁とバトンタッチします。周辺と繋がりながら左回りにぐるりと展開していきます。

私共は照明デザインのコンセプトワークと基本設計を担当しました。ライティングデザインはこの構成を活かして、カタチとヒカリが相まって伸びやかでやわらかい光が連続していく構成を目指しました。日中利用が主体である当施設ですが、日光の対と据えられがちな人工光が、自然光ではまかなえない部分に光を添えていくことで、気持ちのよい関係を目指すプロジェクトとなりました。

南雲祐人

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です