まち × 夜

都市計画協会の機関誌である「新都市」の「特集:まち×夜」で、公園照明デザインの原稿依頼があり執筆させていただきました。都市計画を広く扱う協会が夜の都市について特集するのは珍しいですが、まさに今ナイトタイムエコノミーに代表される新たな都市活動への注目の高さが窺えます。

拙稿では南池袋公園とグランモール公園の照明デザインを取り上げ、都市公園の高度な利活用の一端をご披露しました。この二つの公園は竣工後大きな話題を呼び、多くの人々が訪れる公共施設となっています。照明デザインがその一端を担えたことは嬉しい限りです。

この特集号では夜の街についてさまざまな視点から論じていますが、私が驚いたのは巻頭言の夜の都市計画という論考です。90年ほど前に都市における夜の大切さを説き、その理論から実践まで関わった先達・石川栄耀という方の存在です。論考によれば、街の個性を生かした都市美を生み出すため街路照明や建築物照明に加え、静的照明、動的照明という考え方、さらには人と人の間に失われつつある愛を回復させるための夜の親和照明まで幅広い視点を持っていたと言うことです。その最初の実践の場は都市計画家として着任した名古屋であり、街の賑わい創出に大きな役割を果たしたそうです。私たちはちょうど今、名古屋の照明デザインをスタートさせたところで、素晴らしい先輩の考え方に触れ、背筋を伸ばし気持ちを新たにしています。

また、今回の特集誌の表紙にグランモール公園の夜景が使われたのも誇らしいところです。

 

EPSON MFP image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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