ひかりのブログ、ひかりの語らい
6月 5th, 2018

まち × 夜

都市計画協会の機関誌である「新都市」の「特集:まち×夜」で、公園照明デザインの原稿依頼があり執筆させていただきました。都市計画を広く扱う協会が夜の都市について特集するのは珍しいですが、まさに今ナイトタイムエコノミーに代表される新たな都市活動への注目の高さが窺えます。

拙稿では南池袋公園とグランモール公園の照明デザインを取り上げ、都市公園の高度な利活用の一端をご披露しました。この二つの公園は竣工後大きな話題を呼び、多くの人々が訪れる公共施設となっています。照明デザインがその一端を担えたことは嬉しい限りです。

この特集号では夜の街についてさまざまな視点から論じていますが、私が驚いたのは巻頭言の夜の都市計画という論考です。90年ほど前に都市における夜の大切さを説き、その理論から実践まで関わった先達・石川栄耀という方の存在です。論考によれば、街の個性を生かした都市美を生み出すため街路照明や建築物照明に加え、静的照明、動的照明という考え方、さらには人と人の間に失われつつある愛を回復させるための夜の親和照明まで幅広い視点を持っていたと言うことです。その最初の実践の場は都市計画家として着任した名古屋であり、街の賑わい創出に大きな役割を果たしたそうです。私たちはちょうど今、名古屋の照明デザインをスタートさせたところで、素晴らしい先輩の考え方に触れ、背筋を伸ばし気持ちを新たにしています。

また、今回の特集誌の表紙にグランモール公園の夜景が使われたのも誇らしいところです。

 

EPSON MFP image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月 6th, 2018

土木学会デザイン賞2017優秀賞受賞

東京駅八重洲口のグランルーフと駅前広場が2017年度土木学会デザイン賞優秀賞を受賞し、我々も授賞式(2018年1月21日)にお招きいただきました。グランルーフは2013年秋、駅前広場は2014年暮れの竣工ですから少し時間が経っていますが、審査には竣工後どのように経過して今がどうかということも重要なポイントであるそうです。照明の賞は竣工後2年以内が応募条件となることが多いので、デザインと時間の評価軸が少し違いますね。受賞式の後は受賞者によるプレゼンテーションが行われました。受賞対象が広く建築から商店街、公園から橋梁、ダムから大地のデザインまで、数年を経過したものから50年100年先を見据えたものまで広範でした。午前中から夕方までの長時間の会でしたが学ぶべきものがとても多くありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月 28th, 2017

2017ー2018

2017年 都心及び近郊の駅周辺再開発や今まで手掛ける機会のなかったブランドオフィスビルのシリーズ展開など興味深いプロジェクトに携わってまいりました。また総延長700mにおよぶ街を縦断する都市公園、ナイチンゲールの像が象徴的な看護協会研修センター、北の大地に広がる大学キャンパス、地上3階地下1階のとても大きな個人住宅、時のうつろいを大切にしたラグジュアリーなステーショントイレなどバラエティに富んだプロジェクトが竣工しました。

2018年 この新しい年を迎え気持ちもあらたに光と向き合っていきたいと思っています。いま街にはさまざまな光が溢れまるで飽和しているようにも見えますが、光と陰の適切な調合や楽しい、嬉しい、癒されるといった心に響く場づくりに貢献できる光環境を目指し、自分たちの照明デザインのスタンスを整えてスタートを切ります。

トミタ・ライティングデザイン・オフィス

 

12月 25th, 2017

新宿駅西口地下改札内トイレ

20171215日、小田急新宿駅地下1階の改札内のトイレがリニューアルされました。設計はトイレ設計の第一人者の『設計事務所ゴンドラ』です。

箱根の奥座敷を新宿にもってきたような「駅の喧噪の中、ひととき安らぎを感じる場所としてのトイレ」というコンセプトどおりの空間になっています。照明は季節と時間に応じて色温度を変化させています。日中の活発的な色温度の高い設定と夕方以降の落ち着いた色温度の低い設定に加え、箱根の気候を題材に春秋は日本らしく過ごしやすい自然、夏は山の清涼感、冬は温泉のぬくもりを感じてもらうような色温度の設定をしました。もてなしの光のつまったトイレとなっています。竣工写真はホームページにアップする予定です。大岡直美

 

11月 17th, 2017

東京駅八重洲開発が2017年度BCS賞と土木学会デザイン賞2017を受賞しました

長年にわたって照明デザインで関わってきました東京駅八重洲開発計画が、優秀な建築物に贈られるBCS賞と優れた構造物や公共的な空間デザインに贈られる土木学会デザイン賞優秀賞を受賞しました。早いもので全体が完成して約2年が経過しようとしています。2007年にグラントウキョウノース&サウスタワー、2012年にノースタワーの2期工事エリア(商業棟)、2013年に中央のグランルーフが竣工し、さらに2015年には駅前広場が完成というように段階的に整備が進んできました。私たちにとっても最長のプロジェクトとなりました。

照明デザインを始めたのは2003年です。当時考えたアイデアと実現したデザインは今でも錆付いていないと自負しています。その間に照明技術は長足の進歩を遂げLED化に大きく舵を切ることになりました。LEDドットと背面の光パネルから成る2層レイヤーのタワートップは当時どこにもないデザインでしたが、現在ではLEDのドット表現は当たり前になっています。専有部(室内)に設置された高層棟を縦につなぐ光は今でもなかなか実現しない照明方法となっています。

照明デザイン関連の賞は竣工後2年以内を対象とするケースが多いためこのような段階的な開発ではまとまった賞の応募ができませんでした。最初のツインタワーだけは北米照明学会のAWARD OF MERITを受賞しましたがその後は応募出来ずにいました。

今回のような建築や土木の賞は経過した時点での評価ということで大きな意味合いの違いを知るとともに息の長いプロジェクトに参加できてよかったと改めて喜びを感じています。

BCS賞 東京駅八重洲開発 グランルーフ、グラントウキョウノースタワー&サウスタワー、駅前広場

土木学会デザイン賞優秀賞 東京駅八重洲開発 グランルーフ、駅前広場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月 13th, 2017

インタビュー「複合施設を光でつなぐ」

都心に近くまた豊かな自然が多く残る流山。そのおおたかの森駅前にホール、ホテル、住宅からなる複合開発「QUWON流山おおたかの森」が進められています。私たちは全体の光環境計画に関わっています。駅から各施設へ回遊性の高いペデストリアンデッキで直結し高い利便性を備えた施設群となっていることが大きな特徴です。

今回、住宅の情報サイトに設計者としてインタビュー記事が掲載されました。照明デザインがこのような住宅情報に登場することは比較的珍しく、照明デザインによるバリューアップが期待されている現れかと思います。富田 泰行

http://suumo.jp/ms/shinchiku/chiba/sc_nagareyama/nc_67717227/report/N003106/?rnms=402

 

 

9月 8th, 2017

南池袋公園で照明デザイン賞最優秀賞受賞

2017年度日本照明学会の照明デザイン賞最優秀賞に南池袋公園が選定されました。

池袋駅からほど近いこの公園は歓楽街に接するように立地していて、かつてはあまり人が寄りつかない都会のブラックホールのような場所でした。2013年から官民一体でどこにもない公園にしようとプロジェクトがスタートし、私たちも初期段階から参画してきました。

公園にはカフェレストランがありこれも公募で決まりました。カフェの売り上げの一部は公園の管理に充当される仕組みとなっていて、維持継続に大きな役割を果たすことになります。

昼間はもちろんたくさんの人が利用し賑わい創出の拠点となっています。明りが灯り始める頃になっても訪れる人の客足は途絶えることがありません。決して明るい公園ではありませんが、安心感のある暗さが魅力の一つだと思います。これから秋を迎え灯火親しむ季節となりますので夕暮れ時に是非お出かけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月 21st, 2017

残暑お見舞い申し上げます

天候不順で寒暖の差が大きい今年の夏ですが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
さて、オリンピックをちょうど3年後に控えた東京はおもてなしとレガシーを合言葉に各所で槌音が響き、迎える準備が着々と進められています。光のフィールドから都市や建築などの各方面に貢献することも少しづつカタチになり始めてきているようです。
私たちも額に汗して日々の研鑽を積みながら新たな照明デザインに取り組んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

8月 1st, 2017

クリエイターのハローワーク ものづくり業界と職種がわかる本

『クリエイターのハローワーク ものづくり業界と職種がわかる本』

というクリエイターをめざす若者向けの本の取材を受けました。

8月初旬より販売されるとのことです。

マスコミ系、エンターテインメント系、建築・工業デザイナー系、服飾・インテリア系、芸術家や伝統工芸まで載っています。夢をもった若者たちの役に立つといいなと思いました。

「クリエイターをめざす若者」ではない人にとっては、様々な職業のページを見るのは面白いですが、自分と同じ職業のページを見たりするのも刺激があるかもしれませんよね。

大岡直美

クリエイターのハローワーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月 9th, 2017

看護協会研修センター

埼玉県看護協会研修センター(設計・施工:鹿島建設)がこの度竣工を迎え、先日関係者間の見学会に参加してきました。白を基調とした柔らかくも気品がある建築です。2F建ての建物に豊かなシークエンスが織り込まれた空間構成になっています。入口を抜けると曲線カウンターに迎えられ、(写真1)視線の先に緑を捉えながらゆったりと歩を進めます。左手に力強い壁が目にとまり身体の向きを変えると、交流スペースとなる大階段が現れます。空に向かって階段を昇っていくと、(写真2)大講義室へと導く曲線壁とバトンタッチします。周辺と繋がりながら左回りにぐるりと展開していきます。

私共は照明デザインのコンセプトワークと基本設計を担当しました。ライティングデザインはこの構成を活かして、カタチとヒカリが相まって伸びやかでやわらかい光が連続していく構成を目指しました。日中利用が主体である当施設ですが、日光の対と据えられがちな人工光が、自然光ではまかなえない部分に光を添えていくことで、気持ちのよい関係を目指すプロジェクトとなりました。

南雲祐人

 

 

 

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