ひかりのブログ、ひかりの語らい
8月 21st, 2013

残暑お見舞い申し上げます

峠を越したとは言えまだ厳しい暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

今夏は政策的な節電はなく街の明かりも安定化してきているようです。これには新光源として普及を見たLEDも少なからず貢献していると思いますが、最も大きな要因は上手な電気の使い方が自ずと見えてきて、適正な運用が行われるようになってきた証しかと思います。私たちは今後も合理的なスタンスを崩すことなく、照明がもつ魅力や効用を最大限に活かし、生活空間の向上に取組んで参ります。

さて、そもそもヒカリにタカチなどあろうはずはありませんが、光を伴う形が陰影の中で息づきその場の特徴を際立たせることがよくあります。光と陰は図と地の関係に似ており、そのバランスを巧みに創りだすことが照明デザインの真理でもあります。これからも少ないエネルギーと光で空間を形成する創意工夫に心を砕いて参ります。

観測史上最高気温を記録したこの年、まだまだ暑い日が続きそうですが、どうぞご自愛ください。

2013年 晩夏

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7月 1st, 2013

赤ちゃんから見た光

私事ですが出産育児の為、長期お休みを頂いておりましたが今春から復帰をし、ようやく感を取り戻し業務に励んでおります。

子育てを行っていると、赤ちゃんの視点から光を見たり考えたりすることが日常的にあります。そして気づくのは、世の中の照明は赤ちゃんの視点から見るとグレア(眩しさ)であるケースが大半なのです。少し大きくなって座ったり歩くようになると変わってきますが、特にねんね時期の場合、抱かれている時以外はほぼ寝かされています。屋外でもベビーカーの移動など、多少角度はついても、下から上を見上げる視点であることが多いのです。

そうなってくると、グレアカットされている器具であっても、真下から見上げることになり、光が目に焼き付きます。いくら視力が未発達であっても直視することが良い影響を示すとは思えません。特に商業空間等の廊下など、ダウンライトが連続してついている場合は、次々に目に眩しい光が飛び込んでくるのです。やむなく室内でもベビーカーフードをかけてしのぐこともありました。

それでは全ての空間で、ダウンライトを使えないのかというとそうではありませんが、例えば寝室であったり、出先であれば授乳室であったり最低限赤ちゃんにリラックスをさせてあげたい場所では、間接光で構成するなど、充分な配慮が必要であると感じます。現状それがなされていないケースもみられるので。ユニバーサルデザインは難しいですが、それがかなえられることが理想であると思うのです。

亀本桃子

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11月 11th, 2011

ホームページをリニューアルしました!

ホームページをリニューアルしました。

www.tldo.jp

11月 11th, 2011

2050 EARTH CATALOGUE展 トークイベントに参加しました。

近々のイベントに関してお知らせさせていただきます。円卓会議・照明楽会がトークイベントに参加しました!

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UIA 2011 TOKYO/2050 EARTH CATALOGUE展 トークセッション
テーマ:「2011 イルドレドへの旅 経済照明から人間照明へ
日 時:2011年9月30日(金) 18:30~20:00
場 所:東京ビル TOKIA 1F ガレリア  〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-7-3
JR東京駅、有楽町駅より徒歩3分 (東京国際フォーラムの北側)
入場無料
http://www.bluemoment.jp/

照明は焔の時代から電気エネルギーの時代へと移り、私達はさまざまな光源を獲得し生活の利便性を高めてきました。3・11の未曾有の出来事以降、街は一気に明るさを失いましたが、一方で大切な事象が見えてきたように思います。経済に導かれた照明の時代はそろそろ終わりを告げ、人が求める照明へと移行する転換期にさしかかっていると思えるからです。今そしてこれから、照明に求められることや出来ることなどについて熱くトークします。是非お誘い合わせの上、ご来場いただければ幸いです。なお、展覧会会場と併設のため席に限りがありますことをご了承ください。

下記よりUSTREAM放送も行いました。
http://www.ustream.tv/recorded/17590164

 

 

 

 

 

8月 22nd, 2011

残暑お見舞い申し上げます

今年はいつもより厳しい節電の夏となりましたが、如何お過ごしですか。

さて、未曾有の出来事から5ヶ月ほどが経過しましたが、被災地の復興と一刻も早い安心がもたらされるよう心よりお祈り申し上げます。私たちの周辺も状況が大きく変わりました。自粛と節減から明かりを落とした街や建物は改めて照明の大切さを知ることとなりました。環境や資源に立脚した意識に変わりはありませんが、照明計画を行う上で時の変化、用途毎のシーン展開、維持継続などの運用面のデザインにも今まで以上に力を注ぎ、新たな光環境づくりに取り組んで参ります。
2011年 夏
トミタ・ライティングデザイン・オフィス

 

 

 

7月 20th, 2011

デンマークその5:エリアソンとルイスポールセンの光

住まいの明かり、大型建築の光の扱い方、自然光の移ろいなど今回は実に多様な光を見ることができました。オラファー・エリアソン(デンマーク生まれのアイスランド人アーティスト)のライティングオブジェもそのひとつです。デンマーク国内にもいくつか作品があるようですが、NEW OPERA HOUSEのメインアトリウムには巨大な球形のアートワークがありました。昨年、金沢で開催された展覧会も観ましたが、それとは異なる氏の建築空間での光を見ることができました。

総じて北欧での照明の歴史とその厚みを改めて再確認するいい機会にもなりました。ひとつの光源を制御すること、人に近い明かりを求めること、陰影や濃淡こそ魅力的であること、タイムレスであること、厳しい風雨に堪えることなど、照明をつくり、使うことの価値を今回ご厄介になったルイスポールセンのショールームやさまざまな事例で再認識することができました。そのフィロソフィーはポール・ヘニングセンをはじめとした先導的デザイナーの明かりに対する飽くなき探究心に礎があることも実感したひとつです。

 

 

 

7月 12th, 2011

デンマークその4:チボリの夜/ヘネの夜

この2つの場所のそれぞれの夜の光は人々の生活の両極を見せてくれています。昼の時間が長くなると戸外での活動が楽しさを増します。Tivoli Gardenは子供から老人までが昼夜を問わず憩うことができる場であり、とりわけ夜の時間は格別のようで、そこではもちろん光が主役です。大小さまざまな無数の光が公園全体を満たし人々を惹きつけます。明かりは安全や安心を得る以上に人々が集い心躍らせるかけがえのない存在です。

別の日に訪れたヘネはコペンハーゲンから遠く離れたユトランド半島西海岸にあります。幹線道路から曲がったとたんに景色が一変するほど、厳しい自然を感じる海沿いの地にHenne Molle A Bade Hotelは位置しています。そしてここの夜も格別です。夕暮れ時、ゆったりとした自然光の移ろいの中に小さな明かりが灯ります。それは人の営みに明かりが必要なことをあらためて教えてくれます。

 

左:チボリガーデン 右:バーデホテル

 

 

 

 

 

 

 

7月 3rd, 2011

デンマークその3:ヤコブセンとウッツォンの建築

ヤコブセンArne Jacobsen とウッツォンJorn Utzonは建築の専門家ならずとも知っているデンマークのビックネームですね。ヤコブセンはデンマークナショナル銀行、SASロイヤルホテルなどの象徴的な仕事を遺し、ウッツォンはシドニーオペラハウスの設計者として広く知られています。今回、ラッキーにもその両者の建築をじっくり見ることができました。

デンマークナショナル銀行の室内写真を撮ることができませんでしたが、エントランスロビーの高い吹抜け空間は圧巻でした。いく筋ものサイドスリットから差し込む自然光はまさに光の造形です。ウッツォンのバウスヴェア教会は天井に回る柔らかな自然光と連なる白熱電球のコンビネーションが相乗効果を生み、どちらの光も生活に欠かせない大切な光であることを教えてくれています。

 

左:ナショナル銀行外観 右:バウスヴェア教会内観

 

 

 

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