グラントウキョウ

週末にテレビで2本録画し続けて鑑賞しました。ひとつは下町ロケット、もう一つはシンゴジラです。尤もシンゴジラを見るのは2回目になりますが。下町ロケットでは帝国重工のオフィスの窓から光を纏ったグラントウキョウノースタワーがいい感じで見えていました。そして、シンゴジラではゴジラが暴れる最後の場所が東京駅でグラントウキョウはみるも無残になぎ倒されてしまいます。

関わった建物の妙なつながりを録画で見た後、ふと思い出したのが最近気に留めているグラントウキョウの頂部照明の玉切れでした。計画当時はまだLEDが十分な光量をもつに至らず、放電灯の中でもかなり高効率の小型放電灯(セラメタ)を選択しました。もちろん美しい色合いの光で2層構造の建築外観照明のベースを担っています。このベースの光がちらほらと消えており、東京の玄関口のランドマークとなっているツインタワーとして気になり始めました。

コストだけを思えば放電灯のランプ交換です。寿命は15000時間ほどなので、7~8年はもつことになるでしょう。さらなる省エネも含めて考えるとLED器具への交換となります。器具代が発生しますが長い目で見た場合のトータルコストで判断してもいいのかと思っています。

オリンピックがやってくる前にトータルなメンテナンスをしてもらえることを期待しています。

 

Summer Greetings 2018

残暑お見舞い申し上げます。

例年に比べ厳しい暑さで記録続きとなった今年の夏ですが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。さて、2年後のこの季節にオリンピックを迎えることになる東京は国際イベントの運営や都市環境の整備が急ピッチで進められています。他方、近年注目を集めるナイトタイムエコノミーの考え方も広がりつつある中で、観光行政や都市景観形成における光の役割も徐々に浸透してきております。私たちは照明デザインという立ち位置から魅力的な光環境を整えていくことに努力を惜しみません。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2018年晩夏
トミタ・ライティングデザイン・オフィス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まち × 夜

都市計画協会の機関誌である「新都市」の「特集:まち×夜」で、公園照明デザインの原稿依頼があり執筆させていただきました。都市計画を広く扱う協会が夜の都市について特集するのは珍しいですが、まさに今ナイトタイムエコノミーに代表される新たな都市活動への注目の高さが窺えます。

拙稿では南池袋公園とグランモール公園の照明デザインを取り上げ、都市公園の高度な利活用の一端をご披露しました。この二つの公園は竣工後大きな話題を呼び、多くの人々が訪れる公共施設となっています。照明デザインがその一端を担えたことは嬉しい限りです。

この特集号では夜の街についてさまざまな視点から論じていますが、私が驚いたのは巻頭言の夜の都市計画という論考です。90年ほど前に都市における夜の大切さを説き、その理論から実践まで関わった先達・石川栄耀という方の存在です。論考によれば、街の個性を生かした都市美を生み出すため街路照明や建築物照明に加え、静的照明、動的照明という考え方、さらには人と人の間に失われつつある愛を回復させるための夜の親和照明まで幅広い視点を持っていたと言うことです。その最初の実践の場は都市計画家として着任した名古屋であり、街の賑わい創出に大きな役割を果たしたそうです。私たちはちょうど今、名古屋の照明デザインをスタートさせたところで、素晴らしい先輩の考え方に触れ、背筋を伸ばし気持ちを新たにしています。

また、今回の特集誌の表紙にグランモール公園の夜景が使われたのも誇らしいところです。

 

EPSON MFP image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土木学会デザイン賞2017優秀賞受賞

東京駅八重洲口のグランルーフと駅前広場が2017年度土木学会デザイン賞優秀賞を受賞し、我々も授賞式(2018年1月21日)にお招きいただきました。グランルーフは2013年秋、駅前広場は2014年暮れの竣工ですから少し時間が経っていますが、審査には竣工後どのように経過して今がどうかということも重要なポイントであるそうです。照明の賞は竣工後2年以内が応募条件となることが多いので、デザインと時間の評価軸が少し違いますね。受賞式の後は受賞者によるプレゼンテーションが行われました。受賞対象が広く建築から商店街、公園から橋梁、ダムから大地のデザインまで、数年を経過したものから50年100年先を見据えたものまで広範でした。午前中から夕方までの長時間の会でしたが学ぶべきものがとても多くありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017ー2018

2017年 都心及び近郊の駅周辺再開発や今まで手掛ける機会のなかったブランドオフィスビルのシリーズ展開など興味深いプロジェクトに携わってまいりました。また総延長700mにおよぶ街を縦断する都市公園、ナイチンゲールの像が象徴的な看護協会研修センター、北の大地に広がる大学キャンパス、地上3階地下1階のとても大きな個人住宅、時のうつろいを大切にしたラグジュアリーなステーショントイレなどバラエティに富んだプロジェクトが竣工しました。

2018年 この新しい年を迎え気持ちもあらたに光と向き合っていきたいと思っています。いま街にはさまざまな光が溢れまるで飽和しているようにも見えますが、光と陰の適切な調合や楽しい、嬉しい、癒されるといった心に響く場づくりに貢献できる光環境を目指し、自分たちの照明デザインのスタンスを整えてスタートを切ります。

トミタ・ライティングデザイン・オフィス

 

新宿駅西口地下改札内トイレ

20171215日、小田急新宿駅地下1階の改札内のトイレがリニューアルされました。設計はトイレ設計の第一人者の『設計事務所ゴンドラ』です。

箱根の奥座敷を新宿にもってきたような「駅の喧噪の中、ひととき安らぎを感じる場所としてのトイレ」というコンセプトどおりの空間になっています。照明は季節と時間に応じて色温度を変化させています。日中の活発的な色温度の高い設定と夕方以降の落ち着いた色温度の低い設定に加え、箱根の気候を題材に春秋は日本らしく過ごしやすい自然、夏は山の清涼感、冬は温泉のぬくもりを感じてもらうような色温度の設定をしました。もてなしの光のつまったトイレとなっています。竣工写真はホームページにアップする予定です。大岡直美

 

東京駅八重洲開発が2017年度BCS賞と土木学会デザイン賞2017を受賞しました

長年にわたって照明デザインで関わってきました東京駅八重洲開発計画が、優秀な建築物に贈られるBCS賞と優れた構造物や公共的な空間デザインに贈られる土木学会デザイン賞優秀賞を受賞しました。早いもので全体が完成して約2年が経過しようとしています。2007年にグラントウキョウノース&サウスタワー、2012年にノースタワーの2期工事エリア(商業棟)、2013年に中央のグランルーフが竣工し、さらに2015年には駅前広場が完成というように段階的に整備が進んできました。私たちにとっても最長のプロジェクトとなりました。

照明デザインを始めたのは2003年です。当時考えたアイデアと実現したデザインは今でも錆付いていないと自負しています。その間に照明技術は長足の進歩を遂げLED化に大きく舵を切ることになりました。LEDドットと背面の光パネルから成る2層レイヤーのタワートップは当時どこにもないデザインでしたが、現在ではLEDのドット表現は当たり前になっています。専有部(室内)に設置された高層棟を縦につなぐ光は今でもなかなか実現しない照明方法となっています。

照明デザイン関連の賞は竣工後2年以内を対象とするケースが多いためこのような段階的な開発ではまとまった賞の応募ができませんでした。最初のツインタワーだけは北米照明学会のAWARD OF MERITを受賞しましたがその後は応募出来ずにいました。

今回のような建築や土木の賞は経過した時点での評価ということで大きな意味合いの違いを知るとともに息の長いプロジェクトに参加できてよかったと改めて喜びを感じています。

BCS賞 東京駅八重洲開発 グランルーフ、グラントウキョウノースタワー&サウスタワー、駅前広場

土木学会デザイン賞優秀賞 東京駅八重洲開発 グランルーフ、駅前広場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インタビュー「複合施設を光でつなぐ」

都心に近くまた豊かな自然が多く残る流山。そのおおたかの森駅前にホール、ホテル、住宅からなる複合開発「QUWON流山おおたかの森」が進められています。私たちは全体の光環境計画に関わっています。駅から各施設へ回遊性の高いペデストリアンデッキで直結し高い利便性を備えた施設群となっていることが大きな特徴です。

今回、住宅の情報サイトに設計者としてインタビュー記事が掲載されました。照明デザインがこのような住宅情報に登場することは比較的珍しく、照明デザインによるバリューアップが期待されている現れかと思います。富田 泰行

http://suumo.jp/ms/shinchiku/chiba/sc_nagareyama/nc_67717227/report/N003106/?rnms=402

 

 

南池袋公園で照明デザイン賞最優秀賞受賞

2017年度日本照明学会の照明デザイン賞最優秀賞に南池袋公園が選定されました。

池袋駅からほど近いこの公園は歓楽街に接するように立地していて、かつてはあまり人が寄りつかない都会のブラックホールのような場所でした。2013年から官民一体でどこにもない公園にしようとプロジェクトがスタートし、私たちも初期段階から参画してきました。

公園にはカフェレストランがありこれも公募で決まりました。カフェの売り上げの一部は公園の管理に充当される仕組みとなっていて、維持継続に大きな役割を果たすことになります。

昼間はもちろんたくさんの人が利用し賑わい創出の拠点となっています。明りが灯り始める頃になっても訪れる人の客足は途絶えることがありません。決して明るい公園ではありませんが、安心感のある暗さが魅力の一つだと思います。これから秋を迎え灯火親しむ季節となりますので夕暮れ時に是非お出かけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残暑お見舞い申し上げます

天候不順で寒暖の差が大きい今年の夏ですが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
さて、オリンピックをちょうど3年後に控えた東京はおもてなしとレガシーを合言葉に各所で槌音が響き、迎える準備が着々と進められています。光のフィールドから都市や建築などの各方面に貢献することも少しづつカタチになり始めてきているようです。
私たちも額に汗して日々の研鑽を積みながら新たな照明デザインに取り組んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

クリエイターのハローワーク ものづくり業界と職種がわかる本

『クリエイターのハローワーク ものづくり業界と職種がわかる本』

というクリエイターをめざす若者向けの本の取材を受けました。

8月初旬より販売されるとのことです。

マスコミ系、エンターテインメント系、建築・工業デザイナー系、服飾・インテリア系、芸術家や伝統工芸まで載っています。夢をもった若者たちの役に立つといいなと思いました。

「クリエイターをめざす若者」ではない人にとっては、様々な職業のページを見るのは面白いですが、自分と同じ職業のページを見たりするのも刺激があるかもしれませんよね。

大岡直美

クリエイターのハローワーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

看護協会研修センター

埼玉県看護協会研修センター(設計・施工:鹿島建設)がこの度竣工を迎え、先日関係者間の見学会に参加してきました。白を基調とした柔らかくも気品がある建築です。2F建ての建物に豊かなシークエンスが織り込まれた空間構成になっています。入口を抜けると曲線カウンターに迎えられ、(写真1)視線の先に緑を捉えながらゆったりと歩を進めます。左手に力強い壁が目にとまり身体の向きを変えると、交流スペースとなる大階段が現れます。空に向かって階段を昇っていくと、(写真2)大講義室へと導く曲線壁とバトンタッチします。周辺と繋がりながら左回りにぐるりと展開していきます。

私共は照明デザインのコンセプトワークと基本設計を担当しました。ライティングデザインはこの構成を活かして、カタチとヒカリが相まって伸びやかでやわらかい光が連続していく構成を目指しました。日中利用が主体である当施設ですが、日光の対と据えられがちな人工光が、自然光ではまかなえない部分に光を添えていくことで、気持ちのよい関係を目指すプロジェクトとなりました。

南雲祐人

 

 

 

東京夜景

新年度になって照明メーカーさんからカタログが送られてきました。TOKI CORPORATIONさんの新カタログ表紙は東京夜景。そのほぼ中程に東京駅八重洲グラントウキョウが鎮座しています。表紙の目的とは違うのでしょうがチョット嬉しいですね。

http://www.toki.co.jp/tokistar/catalog_book/TOKISTAR2017/m/index.html#page=1

 

雑誌 LANDSCAPE DESIGN no.113

リニューアルオープンを迎えたグランモール公園が、

雑誌 LANDSCAPE DESIGNに掲載されました。

公園全体のコンセプトやグリーンインフラの導入経緯、

デザイナーの意図も綴られています。

ライティングデザインについては富田が寄稿しております。

地歴とともに、デザインプロセスについても触れています。

ぜひご覧下さい。

南雲

御苑の春

「外苑から御苑へ」 オフィス移転をして早1周年を迎えようとしています。かつての周辺環境とはかなり異なる賑やかな商店街の一角ですが、駅まで2~3分、飲食店が多くお昼もまったく不自由しないのが助かります。御苑の緑は窓から乗り出さないと見えませんが、近くに豊富な緑量があるとホットします。このように仕事の環境は変わりましたが、光のデザインに奮闘する日常に変わることはありません。この1年都心、近郊の再開発や高層建築のプロジェクトを始め、集合住宅、個人住宅の照明デザインも手がけてきています。。最近は既存ビルのリニューアル計画にも関わるようになりました。今春には足掛け4年を費やした横浜のグランモール公園がオープンし、全国都市緑化フェアの会場として近々お披露目になります。またホームページでご紹介してまいりますのでご覧ください。

2017年弥生

 

グランモール公園、リニューアルオープン

みなとみらい21地区で全長約700mあるグランモール公園が
先日全体のリニューアルオープンを迎えました。

“ランブリングパーク“のコンセプトのもと、
中間領域としての多様な“テラス“の設定とともに、
大きな水の循環を支えるグリーンインフラの導入、
丁寧にデザインされたベンチに舗装、噴水や水飲み場と、
創意工夫がつまったかたちでリニューアルを迎えた公園です。

日暮れとともに公園に彩りが添えられていきます。
軸性を高める、人と場の親密性を生む、歩く楽しみなど
場の特徴を活かし楽しむ光が夜の景をつくります。

公園を舞台とした様々なイベント、
その周りには美術館、ショッピングにと、
豊富なコンテンツとともに日夜通じて楽しめる場所です。
是非お越し下さい。

 

 

 

 

 

 

 

↑ 季節や催事にあわせて様々に光の表情が変わります

南雲

ライティングフェア2017&ENLIGHTENASIA2017

来る3月7~10日ライティングフェア2017が開催されます。照明の展示はもちろん多彩なセミナーや照明ツアーが企画されています。私たち照明デザイナーが様々な局面で参画しています。

富田もアフターダークツアーのガイドとして参加いたします。

東京駅八重洲を中心に高層ビルから街を俯瞰したり周辺の光を見ながらの街歩きです。

ツアーは申し込み制になっております。

是非ご参加ください。

https://messe.nikkei.co.jp/lf/seminar/#seminar_134992

謹賀新年 2017

本年もよろしくお願いいたします。

昨春に慣れ親しんだ外苑の地を離れ、
御苑に事務所を移転してあっという間にもう1年が経過しようとしています。
時の経つのは本当に早いものです。

昨年は都心や近郊の再開発計画を始め、公園計画、集合住宅、また照明のプロダクトなどで
あわただしく過ごした年となりました。

今年も引き続きさまざまなプロジェクトに携わってまいりたいと存じますので、
お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

Photo : 南池袋公園

アーバンデザインの全軌跡

「北のセントラルステーション」と題した本がこの秋発刊されました。

都市計画の加藤源(故人)氏がデザインチームの牽引役となり推進してきた旭川の街と川と駅を一体で整備する「北彩都あさひかわ」の四半世紀にわたる都市デザインの軌跡をまとめた本です。

この街づくりの特徴はランドスケープデザインから街を構想することであり、計画の初期段階では全体の鳥瞰図やディテールのスケッチ(ウィリアム・ジョンソンによる)など街全体のイメージが描かれ、そのイメージをもとに設計が進められていったことです。

デザインチームのメンバーはそれぞれの分野の専門家が指名され、その中に光環境計画として我々も加えていただそれきました。それまで面識もなくフリーランスとなって3年に満たない小さな事務所であったが、加藤氏から直接指名を受け、この壮大な計画に参画できることに胸が踊ったのを鮮明に覚えています。程なくして現場に飛び広大なサイトを歩き、描かれたランドスケープのスケッチから夜の景のイメージを構想するのはかなりタイトなスケジュールであったとは言え喜びであり楽しいものでした。我々が計画に関わったのは四半世紀の一部にすぎませんが、こうやって軌跡の記録の中に言葉や光のイメージが残せたのは意義深いことでした。

その後、加藤氏からは東京の豊洲2・3丁目開発計画でまたお声がけいただき、45haに及ぶ地区のマスタープランづくりから街並みが整うための計画ルール部会を通じて今でも関わりが持てていることに深く感謝しています。

ランドスケープの光

LANDSCAPE DESIGN vol,111の特集2:夜をつくる にインタビュー記事が掲載されました。

「その場に生まれる関係を光が繋いでいく」 日頃のデザインワークの基盤となるスタンスをテーマにお話ししました。壁、床、天井の建物の光環境とは異なるランドスケープ。大地と空の間に計画されていく風景に光がどのように関わるべきか。自然の営みの中で夕暮れが訪れる時の変化の中で、あかりがどのように作用すべきか。光の仕事を進めるポイントや私たちを取り巻く光の変遷や展望などお話ししました。

デザイン事例として、東京の中心赤坂の一角に建つAKASAKA K-TOWERの計画を解説。建築と外構がシームレスにつながるよう光の計画に注力したポイントなどを紹介しています。都市の照明が時の移ろいとともに変わるべく照明シーンの設定を行い、都市の営みとの連携、省資源化への貢献などを実現しています。本プロジェクトはグッドデザイン賞、省エネ照明デザインアワード優秀賞を受賞しており、照明デザインも少なからずこれらの評価に貢献できたと自負しています。