KANDA SQUARE

2020年/東京
施主:住友商事
建築設計:日建設計
写真:鈴木文人

江戸から明治へ時代の変遷の中で培われた歴史が新たな街づくりに受け継がれている神田エリアの新たなランドマークであり、今後この地の中枢的役割を担う施設である。水平庇と垂直庇から成るアイコニックな外観は内部の光を活かしながら外観を引き締めるウエアを纏うような手法を展開した。コーナーの光が消え入る状態や頂部のムラのない光の連続には心を砕き、部分模型実験やモックアップなどを通じて、スポットライト+レンズワークの精度を高めた。最終段階の現場ゴンドラ作業による角度調整を経て、しなやかに伸び上がる精緻な外観照明が完成した。外構は当地区における文化・交流ゾーンの新たな賑わい創出の場として大きな役割を担う。照明は商業ゾーンやロビー棟の活力あるアクティビティと呼応しながら、訪れる人々に居心地よい夕景を提供する大切な環境形成要素である。北側広場にはフレームワークの環境装置があり、夜間は小型スポットによる光の濃淡が人の居場所を創り出している。西側は渓谷のような緑と流れに沿って散策路があり、職人技が見えるランプシェードが人を導く。大通りに面する南側はポール灯、側道に面する東側はベンチのフットライトで商業の滲み出しとのコンビネーションを図った。

KANDA SQUARE

2020/Tokyo
Client: Sumitomo Corporation
Architect: NIKKEN SEKKEI
Photo: Fumito Suzuki





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