昨年、竣工しましたAKASAKA K-TOWERの照明デザインがケンプラッツの記事<2013年1月17日ケンプラッツ総合>になりました。竣工後、複数の雑誌で取り上げられ、またグッドデザイン賞も受賞していますが、今回は照明デザインとエナジーセーブに関する記事です。
2年前の大震災を挟み足掛け4年に渡ったこのプロジェクトは照明を考える上で転換期にもなりました。しかしながら、当初からのデザインコンセプトを変えることなく進められたのは最初から無理のない適正な光の提案とタイミングのよいLED光源の採用が叶ったことにありました。
また運用面でもかなりきめ細かいスケジュールを組むことで負担の軽減に努めてきました。建物内部、外構、外観と連係した光のシーンは時の経過とともに表情を変えていきます。
奇をてらうことのない端正な普通の風景を創る。そんな想いで携わってきました。
富田泰行