謹賀新年ー2020と並びのいい年を迎えました。オリンピックイヤーの明るく活気ある1年となることを期待しております。さて、昨年はバタバタと慌ただしく過ぎた1年でしたが、去る11月、数年にわたり関わってきた渋谷と池袋の駅周辺プロジェクトが竣工を迎えました。渋谷スクランブルスクエアと池袋西口公園(GLOBAL RING)の二つです。
そうか!あの頃から20年経ったのかと時の流れの速さを痛感してちょっと振り返ると、「ミレニアム」で沸くその最中、この街も注目の的になっていました。
渋谷駅前は2000年前夜、Q FRONTがセンセーショナルにオープンしました。ファサード全体が発光し情報発信するその姿に都市の情報化、建物のメディア化の幕開けを強く感じた記憶があります。
池袋駅前の西口公園を舞台とした「通称IWGP 池袋ウエストゲートパーク」が若者の話題をさらったのが、2000年春の頃だったと思います。石田衣良の原作に宮藤官九郎、堤幸彦といった作り手と今をときめく人気俳優が勢ぞろいのTVドラマでした。
2000年。皆何かの節目を感じて、心の中でスタートを切りました。私たちの事務所も漸く何とかカタチになってきた頃だったと記憶しています。あれから20年、2020年という切りのいい数字を目にして少し振り返り、さて次はどうしようと腕組みをする年の初めです。
photo:池袋西口公園 設計:三菱地所設計、ランドケープ・プラス