大学のスチューデントドミトリー(学生寮)が竣工を迎えました。スチューデントドミトリーとはご存知の通り、
共に学ぶ学生同士が1つの建物に集い、生活を共にする空間です。ここでは留学生が中心となって利用します。
プロジェクトのご紹介をします。
建築プランはH型を基本構成としています。住戸の入った2棟の建物を、中央部のコモンルームが連結する構成
です。特に中央部は中庭/コモンルーム/中庭と一直線に並び、これに外廊下が面するため、部屋の出入りの
際にも必ずこの中央部が見えます。学生同士の交流によって有意義な時間を過ごせるよう考慮された建築です。
ライティングデザインは外側の光を抑え、コモンルーム内部に光が溜っているようなしつらえにしています。
学生寮の中でコモンルームの中心性を活かすためです。そして天井間接によって内部に柔らかな雰囲気を創り、
どこから見てもその構成と雰囲気を感じられるよう意図しています。中庭では外廊下の光が明るさ感をつくり、
建築構成を活かした光を目指しました。ドミトリーらしい温もりを感じる、シンプルな光の構成です。
写真は中庭からコモンルームを見た時の風景です。
新しい友達と充実した学生生活が送れますことを!
南雲祐人