デンマークその5:エリアソンとルイスポールセンの光

住まいの明かり、大型建築の光の扱い方、自然光の移ろいなど今回は実に多様な光を見ることができました。オラファー・エリアソン(デンマーク生まれのアイスランド人アーティスト)のライティングオブジェもそのひとつです。デンマーク国内にもいくつか作品があるようですが、NEW OPERA HOUSEのメインアトリウムには巨大な球形のアートワークがありました。昨年、金沢で開催された展覧会も観ましたが、それとは異なる氏の建築空間での光を見ることができました。

総じて北欧での照明の歴史とその厚みを改めて再確認するいい機会にもなりました。ひとつの光源を制御すること、人に近い明かりを求めること、陰影や濃淡こそ魅力的であること、タイムレスであること、厳しい風雨に堪えることなど、照明をつくり、使うことの価値を今回ご厄介になったルイスポールセンのショールームやさまざまな事例で再認識することができました。そのフィロソフィーはポール・ヘニングセンをはじめとした先導的デザイナーの明かりに対する飽くなき探究心に礎があることも実感したひとつです。

 

 

 

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